第20章 絶対に彼女の仕業!

井上颯人は一睡もしていなかった。

翌朝、福田祐衣は清々しい気分で目覚めた。朝食をとるために階下へ降りると、リビングのソファに深く沈み込み、憔悴しきった様子の井上颯人が視界に入った。目の前のパソコンの画面は真っ暗で、表面には重い何かを叩きつけたような亀裂が走っている。

井上颯人の無様な姿をしばし堪能した後、福田祐衣はそのまま階段を降りるのをやめた。足音を忍ばせて自室に戻り、SNSのトレンドワードを開く。

画面を見た瞬間、彼女の唇が弧を描いた。

#クズ男と浮気相手、レストランのトイレで密会中に本妻と鉢合わせ

#正義の美女が恥知らずなバカップルを一喝、見る目のない本妻は許す選択

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